瀋陽市は中華人民共和国(中国)遼寧(りょうねい)省の省都で、903万人が住む東北地方の経済・文化の中心地で、清朝の太祖ヌルハチ(努爾哈斉)の皇城「瀋陽故宮博物院」や満州国時代の建造物などの歴史遺産もたくさんあります。
川崎市と瀋陽市は、昭和56(1981)年8月18日に友好都市提携を結んで以来、文化、経済、医療、教育、スポーツ等、幅広い分野で交流を行ってきました。
例えば、川崎市の大師公園には、友好都市提携5周年を記念して瀋陽市から贈られた中国式自然山水庭園「瀋秀園」があります。
他にも川崎市国際交流センターの姉妹友好都市ギャラリーでは、遼寧省出身の沈延毅の書や翡翠の工芸品を見ることができます。
令和3(2021)年は、瀋陽市との友好都市提携40周年という節目の年になります。
川崎市および川崎市国際交流協会では、友好都市提携40周年記念コンサートを開催するなど、これからも、両市の市民が互いの友情を育み、親善を深めていけるよう取り組んでいます。
今回は、瀋陽市の魅力を身近に感じていただけるよう、街の様子や人々の暮らしを捉えた写真や動画を紹介しています。どうぞお楽しみください。
公益財団法人川崎市国際交流協会
瀋陽は、満州族の王朝である後金(のち清)の都として建設されました。1644年に清朝が北京に遷都されるまで、瀋陽故宮が皇帝の宮殿でした。瀋陽故宮は瀋陽市の中心部に位置しており、当時の建物がそのまま残されています。現在は博物館となっています。2004年にはユネスコの世界遺産(文化遺産)となりました。
中国東北部の河川で、遼河の支流です。渾河は「泥の河」の意味で、古名は瀋水とも玉帯河ともいわれます。渾河の古名である「瀋」と、風水で北側を意味する「陽」とで「渾河の北側」を意味し、瀋陽の地名の由来となっています。
瀋陽渾河の両岸には、緑の木々が立ち並び、美しい景色を楽しめます。近年、瀋陽市は青い空、澄んだ水、綺麗な土とする施策を推進しており、市全域にグリーントランスフォーメーションを加速させています。
市瀋北新区にある大規模な3D田んぼアートです。年間延べ30万人の観光客が訪れます。また、観光だけではなく、雇用の促進や農業の活性化に一役買っています。
BMW社は瀋陽市に完成車工場2棟、エンジン組立工場1棟、研究開発センター1ヶ所を建設し、完成車の年間生産能力は50万台を超えています。瀋陽市はBMWの世界最大の生産拠点となっています。
朗朗は、5歳の時から瀋陽ピアノコンクールで優勝し、最初のリサイタルを開きました。その後、シカゴの新聞で「将来嘱望される何年かに一人の逸材」と評価されました。
棋盤山国際風景旅行開発区にある雪上で様々なアトラクションを楽しむことができる施設です。全長約200メートルの子供用スキーコースや、スノーモービル、ホバークラフトなどを楽しめます。他にも、犬・猿・馬・羊などの雪そりや、雪の迷路などがあります。氷や雪の彫刻祭りも開催しています。
瀋陽交響楽団が演奏する中で開会式が行われました。国内の有名オーケストラの演奏が大型ライブスクリーンで放映され、大いに盛り上がりました。
中国の旗袍(満州族の長着・現在の日本でチャイナドレスと呼ばれているもののひな形)文化は、1636年から始まり、瀋陽市から世界に普及し、約400年の歴史を誇っています。
瀋陽市地下鉄1号線の開通記念イベントとして、「新たにスタートする」ということから50組の新婚夫婦が地下鉄のウェディングカーに乗り、集団結婚式を行いました。地下鉄開通の節目の年に集団結婚式が行われています。